笑いが出るくらいの香りと出会う。
オリーブオイルとコショウで、自分の価値観、身だしなみを整える
親父の塩ラーメン、部屋の模様替え、母親の愛情と人生を楽しむことについて
先日、実家での休みの日の朝食の話になった。
土日になると、親父の朝ごはんは基本的にラーメン。昔は「好きやねん」が主流だったけれど、だんだん「サッポロ一番塩ラーメン」に取って代わられた。朝の9時くらいにおもむろに台所に行き、お湯を沸かしてラーメンを湯がく親父の姿が印象深い。卵を落としてみたり、キャベツを入れたりしてたっけ。基本的に料理をしない人だけど、休みの日の朝食に食べるラーメンだけは自分で作っていた。そんな話をした。
今日スーパーに寄って買い物をしていると、ラーメンが並んでいる棚の前に来た時にこのことを思い出し、食べたくなったので一人暮らしを始めてから初めてラーメンを買った。小腹が空いたりした時に食べるようにと思ったけど、遅くなったのもあり、早速ひと袋湯がくことにした。ラーメンだけだと晩御飯を食べた気にならないので、キャベツを切ってラーメンの上に乗せ、それから塩を少し振った冷奴を食べた。ついでに、キャベツを切るときに左手の人差し指を切った。本当に良く切れる包丁だこと。危うく指を削ぐとこだった。
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昨日、部屋の模様替えをした。と言っても、融通の利かない間取りなのですが。ただ、ローテーブルの位置をベッドのすぐ隣に置いただけで、部屋の真ん中に腰を落ち着けて作業する場所ができ、また、ワンルームの部屋を寝室とリビングというふうに仮想的に区切ることもできた。気分一新。
雑然としていた小物類とか、書類とか雑誌とか、そういうものをきちんと秩序立てて収納し直すことで、部屋の空気もピリッとする。気持ちが良い。
お母ちゃんから今日LINEがあり、前に頼んでいたものをようやく発送しましたとのこと。遅くなったお詫びにお菓子も入れたよーとの母の愛情に、ただただ頭がさがる思いです。
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走って、洗濯して、シャワーを浴びて、ご飯を食べて、洗濯物を干して、洗い物をしてお茶を入れたら、なんだかとっても充実感にあふれている。
何をするにもまず、人生を楽しむことがいちばんじゃないか!と、信号待ちにふと思った寒空の夜。星が輝いていた。キラリ。
聞き役の自分を否定しない。
節分には太巻きを、もっともっと身体の近くで、一寸先は闇なので。
20時定時は長い、長すぎる。
なかなか読み応えのあるものです。エマニュエル・トッドは、経験則的な分析を通してこの先にどういう事が起こると予想されるかを考えた結果として、ソ連の崩壊などを"予言"した人です。その分析の展開を追いかけるのが、エネルギーを使うけど面白い。
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なんというか、大きな箱を開けて中身がとっ散らかったようにいろんな事が起こった1月だったけれど、最後にしゅるしゅるっとラッピングされてキチンと秩序がもたらされたような、そんな感覚。
面白そうな話もいただき、今月は少し自分ごとにしっかり向き合う時であるような予感。
2月も元気に。
補完的な何か
葉山再び、パエージャとポーカー、冬の大三角形
ローストビーフ、弟の声色、色鮮やかな再会の数々
鳶の鳴き声、生姜とレモンのアクセント、指輪職人
朝、鳶の鳴き声で目を覚ます。障子越しにも天気が良いのが一目でわかる。二階に上がって窓を開けると、波打ち際の向こうに、聳え立つ富士が見える。葉山で迎えた朝。期待を裏切らない景色が、感覚を研ぎ澄ます。
何度も何度も薦められていた映画を、ようやく見ることができた。TSUTAYAに行き、DVDを借り、家で2時間ほど過ごす時間があればなんてことはないのに、なぜこれまで借りて見ることをしなかったのか。きっと、取るに足らない言い訳だったり、すぐに忘れてしまっていたりしたのだろう。
映画のお供は、ペコリーノとチョリソー、それに極上の赤ワイン。そういえばトリュフもあったな。すごい贅沢。朝は朝で、ジューサーで100%の野菜ジュースを用意してくれた。材料は、セロリ・人参・小松菜・生姜・りんご・レモン。気分も元気になるジュース。生姜とレモンがいいアクセントになっていて、思った以上に飲みやすかった。こういうもてなしを、さらっと用意する友達を見ているのが楽しい。手際の良さは、それだけで楽しめるものだ。
今日は昼前からジョギング。快晴のもと、稲村ガ崎から江ノ島まで、海沿いを走る。約8キロと少し。その後、稲村ガ崎温泉で1時間半ほど、じっくりゆっくり身体をほぐす。腹を空かせながら、彼の買い物に三浦まで。ホームセンターの回転寿司で空腹を満たして、買い物を済ませてから家に戻る。少しやることがあるという彼の仕事を見守り、それから駅まで送ってもらう。
そんな友人は、スペイン人の指輪職人。自分のブランドを立ち上げ、ハンドメイドでユニークな指輪を生み出す。常に目標を持ち、トライ&エラーを重ねながら物事を進め、技術を身につけていく。そんな彼が作業をする後ろ姿を見ながら、自分は何をしていくのか、漠然と思考を巡らせる。
家に帰ってきて、もう一枚DVDを観て、残っていたみかんを4つ全部食べ、休暇はお終い。明日から、中国。そのあとようやく帰省。お母ちゃんのご飯が、待ち遠しい。
スタジアム観戦、葉山の景色、気分が上がる仕掛けを
2016年、年頭に際し。
飲んで寝て起きてDVDを観てまた飲みに出かけて、を繰り返していたら年末の連休なんてあっという間に過ぎ、2016年になった。気づけば6日連続の飲み会。その分、それだけの人と再会できたり新しい出会いもあったりで、初めて過ごした東京での一人の年越しも、楽しく新年を迎えられたように感じる。
今年は渋谷のマクドナルドにて、ダブルチーズバーガーセットで幕開け。得意のポジティブ思考で、底辺から始めたらあとは上がっていくしかないということにして。帰って少し寝てから初詣。年末に東京に越してきたお友達の氏神様にお参り。そのあと、自分の住んでいるところ氏神様にも、無事新年を迎えられたお礼に詣でる。
振り返ると昨年は、いろんな新しい経験ができた年だった。印象深いのは、夏にSEALDsのデモに参加したこと。それから、日常がようやく日常らしくなってきたこと。結局は、日々の生活が大事であって、その延長上に政治のこともあるし、幸せを感じるのも例えば部屋の陽あたりだったり身近な自然だったり、そういうことなんだろうと今日も話していて思った。
仕事始めの4日から早速中国に出張で、その後有給も絡めて連休で帰省となるので、まだまだバカンスが続くような気がして気分は緩んでいる。けれど、今年は思いついたことをできる限り行動に移して、ビビりながらもチャレンジしていく年にする。そういうことに、する。
年頭に際し、ブログ名も本名に変更しました。自分が考えたこと・感じたことを、自分の「固有名で」書き連ねていこうと思います。基本駄文ですが、今年も本ブログをよろしくお願いいたします。
谷 充展
海街diary、弟との時間、時間的な非対称性
今日は久しぶりにお家でDVD鑑賞。予告編で気になっていた作品を、ようやく。
とってもいい映画だったな。マイ・ベスト5に必ず残っていきそうな作品。まぁ揃いも揃ってキャスティングが素晴らしいのは言うまでもないので、ここからは個人的な感想など。
僕には弟が一人、4つ違いでいるけれど、この映画を観ていちばん印象に残ったことは、これまで二人で語り合ったり、一緒に遊んだりした記憶がほとんど碌にないということだった。覚えていることは、喧嘩していたことばかり。まぁ中学生と小学生の男兄弟にとっては、ごく当たり前のことだっただろうけど。
彼は、中学生の時から自分の中の世界に頭までどっぷりと浸かり、僕は僕で、独立意識というか、「自分は自分、他人は他人」という極端な考えをしていたので、お互いの10代のほぼすべての時間を通して、直接的な交流というものはなかった。
二人がもっと小さい頃は、僕が同い年の幼馴染と遊ぶ時に弟が一緒についてきたりしてきたことはあったけれど、その時の記憶はあくまでも僕が友達と遊んだ記憶であり、決して弟との記憶とは言えない。それに、そこまで鮮明に覚えていることでもない。
そういえば、一度仲の良い家族で山間にキャンプに行った時、彼が小さな滝に落ちそうになったことがあったのを、今思い出したな。その時は親父がギリギリのところで気づいて、慌てて抱きかかえに行って事なきを得たのだけど、まだ小さかった弟は、川に流されたサンダルを無邪気に捕まえに行こうとして、1メートル先の滝に向かってふらふらと水の中を移動しようとしていたんだ。
その事を考えると、今まであまり共有してこなかった分の時間を、これから少しずつ取り戻す作業をしようと思えること、そのことの幸福を言祝ぎたい気持ちになった。
ただ先に生まれただけ。
ただ後に生まれただけ。
時間的な非対称性はあったにせよ、
お互い四半世紀以上
生きてきたわけで。
全く違う人生を
選んできているからこそ、
ある意味フラットに
彼を見ることもできる。
今度実家に帰った時は、
二人で飲みに、
いけたら楽しいだろうな。