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谷 充展のブログ

ある時、不意に胸を衝く言葉たち。そういうものが、どこかに隠れている。そんな場所。

猫に呼ばれる

自宅のマンションの向かいに
印刷会社の工場がある。

銀座で飲んで帰ってきて
マンションの角を曲がって
玄関に行こうとすると
その工場の軒先で
1匹の猫が
僕を呼んでいた。

少なくとも
僕にはそう思えた。

今まで
犬には比較的
懐かれやすい方だったけれど
猫に懐かれたことはない。

野良猫相手に愛想しても
たいていプイと
あしらわれてきた。

それがこの仔は
今僕の胡座の上で
気持ちよさそうに自分の
後ろ足をぺろぺろと
舐めている。
前足は伸びをしたり
ふみふみしたりしながら。

爪が少しばかり
痛い。


そんな雨の匂いを含んだ
金曜の夜。

今日の出会いも
素敵だった。

ほんの些細な行動が
思いも寄らぬご縁につながる。
そしてそのご縁をひとつ辿ると
また新しい次の出会いがある。

そうして人の人生は
多様に編み込まれていき
同時に街も
様々な人々を結びつけながら
時を刻んでいく。