2015-09-15 列車 考えてる事 サンティアゴは雨。 列車の窓から 外を見る。 雨に濡れた山肌の灰色と 木々の緑 そして深い谷を流れる 川の水。 その景色を眺めながら 遠く故郷の顔を想う。 哀愁の色が 辺りを覆う。 マルメは朝霧。 駅のホームで 発車の案内を聞く。 カフェの話し声と スーツケースの足音 そして眠たそうな 猫の鳴き声。 混じり合った音を聞きながら 声にならない声を聴く。 靄の向こうから 列車が来る。