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谷 充展のブログ

ある時、不意に胸を衝く言葉たち。そういうものが、どこかに隠れている。そんな場所。

秋の空、生死の境、言の葉

秋空

晴れ渡る空

遠くに見える

都会のビル

芝生の薫り

風の音

ひぐらしの声

人々の笑顔

 

砂浜に打ち寄せる

波の音

空を舞う

海鳥の姿

残暑の向こうに

富士を望む

遠くの空に

虹がかかる

 

上弦の月

沈みゆく街

道の只中で舞う

舞踏曲

生死の境を

つま先で行く

危うさの残る

秋の夜

 

言葉を紡ぐ

そして言い淀む

前言を撤回し

新たに言葉を継ぐ

 

言い終えた後に

自らが立ち上がり

そしてまた

時が進む

 

5分前の自分は

姿を消し

彼が発した言葉だけが

中空に残る

 

 

言葉の力