谷 充展のブログ

ある時、不意に胸を衝く言葉たち。そういうものが、どこかに隠れている。そんな場所。

日常生活の秩序、些事を丁寧に

東京に戻ってきた。福岡・長崎へ2泊3日。移動時間や待ち時間が長い旅だったので、玄関のドアを開けるときに、ここから出ていったのが果たしてたったの一昨日の事だったかどうか、一瞬わからなくなった。ついでだけれど、鍵を掛け忘れていた。

早速荷物を解き、日常生活の秩序を整えていく。コートとジャケットをハンガーにかけ、溜まっている1週間分の洗濯物と合わせて洗濯機を2回まわし、引き出物を仕分けてから移動用のカバンをクローゼットにしまう。いつものようにコインランドリーにいって、乾燥機をかける。

遠出の旅からの帰りのような、いつもとリズムの異なる非日常の時間を過ごした後、なかなか上手く日常に戻るのが下手だった。荷物がそのままになってしまい部屋が散らかっていくとか、服がその辺に脱ぎっぱなしになったまま月曜の朝出社するとか。ようやく、些事を丁寧に段取り良くこなしていく事によって、自分の中のリズムも日常のそれに上手く接合していけるような感覚が見えてきた。

そして、コインランドリーで過ごす30分と少しの時間もまた、浮ついた気分をゆっくり落ち着かせてくれる。そういう空間でもある。