夫婦別姓を認めない
民法規定に対して、
最高裁大法廷で合憲判決が出た。
判決自体は、
違憲か合憲かの二者択一になるから、まぁそういう事か、という感想だったのだけれども。
判事15名のうち3名の女性判事は全員
違憲判断だったという記事を読んで、やっぱり残念な気分になりました。やっぱり女性はそう思うんだなぁ、と改めて思ったし、それが10名の男性判事には共有されなかったのだなぁと考えると、ね。
6月くらいに書いた、米連邦
最高裁が
同性婚を認める判決を下した時にも同じような事を書いた。
多様性を認める社会であった方がいい、ということ。
小説と、1冊の中の距離感と。そして、連邦最高裁の判決に寄せて - taninho's blog。
同じような観点から、やはり夫婦の姓をどうするかを当事者が選べて、それが法的に認められるような社会の方を僕は望む。
ところで、この
夫婦別姓の課題って、例の
マイナンバーと抱き合わせで制度設計したら解消できるんじゃないのかな。どうせ番号を一人一人につけるんなら、別姓のままでもデータベース上では夫婦として簡単に登録される、というような感じで。
戦争に参加できる国になるやり方で欧米を目指すのならば、
事実婚や
夫婦別姓の容認や
婚外子の権利保護などの社会制度の整備もまた、同様に目指せばいいのにと思いました。
そして、
自衛隊が海外に派遣される可能性も議論を見聞きするたびに、戦後
自衛隊が海外での戦闘行為でひとりも他国民を殺していないことがこの国にもたらしている、「恨みを買っていない」という目に見えない資産を大事にするべきではないのか、という
内田樹先生の言葉を思い出す。