あるひとのことを、特に好きだからと言って
他のひとのことが、相対的に嫌いかというと
そんなわけはない。
あるひとのあるところを、特に好きだからと言って
そのひとの他のところが、相対的に嫌いかというと
そんなわけはない。
にもかかわらず、
僕はそういうものの見方をしてきたみたいで
「好き!」という表現を
どこかで怖れていた。
その一方で、
「好き」という表現の仕方については
ただ言葉にして相手に伝える
その一辺倒でこれまで来たように思う。
もちろん、それはそれで
大事な伝え方ではある。
言葉をかけることの持つパワーは
思う以上に強い。
ただ、
それ以外にも表現の仕方があって
それをどう具体的に表していくか。
それを考え、行動で表すことを学ぶことが
大人になることの一つの様相なのだ。
「ごっこ遊び」の時間は
もうとっくに終わっている。
自分の足で、立つのだ。