谷 充展のブログ

ある時、不意に胸を衝く言葉たち。そういうものが、どこかに隠れている。そんな場所。

一時保護で「おかえり」

先月、3ヶ月ぶりに里子を預かった。去年うちに来た子の1人が、2回目の委託ということで。2週間強の期間だったが、当然のように前回よりも成長していて、歩けるようになっていたり喃語がたくさん出てきていたりしていた。離乳食も進んでいて、1日3食パクパクと食べていた。食べることが大好きなようで、レトルトパウチのものをものの10分程度で完食する。そのあと哺乳瓶で粉ミルクを与えるのだけど、恍惚として両手で持って飲んだりしていた。

一方、改めて複数の子供の育児の大変さを実感した。夫婦二人でもこれだけ大変なのに、ましてや年子を抱えるシングルマザー・ファザーのご苦労といったら!育児をしながら家事も行い、そして在宅で仕事をする。想像しただけで気が滅入る。いつかは手が離れていくのが子育てだろうけれど、乳飲み子のときは先も見えない気分だ。

そして、一時保護を経験して、制度的な疑問も浮かんできた。一時保護の間は、レスパイトケアや養育支援員の制度を利用することができず、里親宅で委託解除となるまで面倒を見なければならない。どうしてもという場合、児相と相談はできるのだけれど、制度としてそういう支援の利用のハードルがあるのとないのとでは、心理的な負担が全く違う。これから児相にも意見として出してみて、何ができるのかを考えてみたいと思う。