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谷 充展のブログ

ある時、不意に胸を衝く言葉たち。そういうものが、どこかに隠れている。そんな場所。

台所に活気を。

土曜日。

スケジュール帳は空欄。

つまり、予定がない。

 

昼前に起きだして、小説の続きを読む。パウロ・コエーリョの『11分間』。昨晩寝る前には、村上春樹の『スプートニクの恋人』を読み終えた。読書を終えてから、『11分間』についてのWikipediaの記事をスペイン語で読む。ついでに著者自身についての記事も。話の内容が分かっているものを外国語で読むことは、単語や構文、あるいは要約の仕方などで勉強になる。

 

そうそう。今朝は前の晩に買っておいた今年最初の梨を食べたんだ。甘くて、硬さもちょうどよく、幸せな梨。毎年、美味しい梨を食べて、秋の訪れとする。最初の梨が美味しいと、なんとなく幸先がいい。

 

洗濯をしてベランダに干す。久しぶりに天気のいい日。

やっぱり、乾燥機より天日で乾かしたい。

 

気が向いたので、少し家の周りを走る。Run, run run!!2区間ほど強度を上げて、あとはゆったり。明日の審判に向けた、コンディショニング。帰ってきて再び洗濯機を回し、シャワーを浴びる。洗濯が終わると、コインランドリーへ。乾燥の間に、まとまった買い出し。

 

起きてから梨ひとつしか食べていないことに気づき、さすがに腹が減ったので、ご飯を作る。今日はパスタ。2年前に買ったパスタが残っていることを最近思い出し、それを使う。ソースはレトルトのもの。ゴルゴンゾーラのチーズソース。焼いた鮭をほぐしてソースに絡める。なかなかの出来。白ワインと一緒に、いただきます。

 

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ワインを2杯飲んだところで急に眠気が襲ってきたので、ベッドで爆睡。2時間ほど寝て、目が覚める。散歩がてら、明日の朝用の果物を買いに行く。またもや、梨。それから巨峰も購入。家に戻ってから、少し前にいただいた静岡茶を煎れる。小腹が空いていたので、水ナスと一緒に。今週は水ナス週間です。

 

カフカの『変身』を読み始める。最初は翻訳の文体に馴染むのに苦労しつつも、次第に慣れてくる。昔からタイトルだけは知っていた作品を実際に手に取ることは、少なからず感慨深いものがある。ああ、ようやく、といった感じ。

 

それからエリザベス・ギルバートの『食べて、祈って、恋をして』のペーパーバックを読む。これは声に出して読みながら、英語の単語やリズムに馴染むためのもの。ジュリア・ロバーツが主人公を演じた映画を見ているので、話の筋は知っている。なので、所々わからない単語が出てきても、推測が可能である。もちろん、綴り字からの意味の推測も同様に行う。比較的読みやすい文章である。

 

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この家に住み始めて3年弱になるけれど、ずっと台所をないがしろにしていたように最近感じる。食器もIKEAのプラスチック製のものがメインだし、調味料もない。今すぐに、様々なものを一気に揃える必要はないだろうけど、もう少し活気がある台所になってもいい。たとえば寝る前にお米を研いで翌朝炊き上がるようにタイマーをセットするだとか、油を使った炒め物をするだとか。煮物もいいし、味噌汁も。

 

引っ越してきて最初に考えていたことは、「とにかくものを増やさない」ことと、「極力部屋を汚さない」こと。前者は、いつでも身軽に居を移せるように、後者は、掃除の手間を少なくするため。しかし、これでは何のためにこの家で生活をしているのか、ようやく違和感を持ち始めた。

 

我が師匠である内田樹先生は、村上春樹の作品が世界的な人気を獲得した理由について、次のように述べている。それは、「ご飯とお掃除」について書かれているからであろう、と。(続きはこちら。)

 

今日のように予定が何もない日は、すぐに友達に連絡をしたり、あるいは行きつけの店に行きたくなる。理由は単純で、寂しいからだ。寂しいから、人に会いたくなるし、外に出たくなる。必然と、家事に割く時間や労力は、減る。幸い、洗濯や掃除機をかけることは苦にならないので清潔な部屋は保ててはいるが、こと料理となると、すぐに外で済ませてしまう。

 

自分の中の寂しさとか、簡単に外食で済ませたいとか、そういう欲求を制御しつつ、自炊に対する愉悦感を見出せるように、肩肘張らず無理をせず、少しずつ台所に立つ時間を増やしていこう。いくら物が揃っても、肝心の「料理をする人」がいない台所は、潰れて誰もいなくなった遊園地のようなものだ。客がこなくても、遊園地の乗り物は動いていなくてはならない。せめて、メンテナンスの為だけであっても。ずっと止まっているわけにはいかない。いざとなった時に、固まって動かなくなってしまうから。