谷 充展のブログ

ある時、不意に胸を衝く言葉たち。そういうものが、どこかに隠れている。そんな場所。

雲の切れ間から

「満月が綺麗だよ、曇り空だけど」と、妻が教えてくれたので、飲みかけのビールを片手にベランダへ出る。曇ってはいるが、強風のおかげで雲の流れは速く、切れ間切れ間に綺麗な丸い月が見える。

流れが速いのは低い雲であるらしく、より上空には動きのより少ない雲がある。こちらは、下層の雲が白〜薄灰色なのに対して、黒々とした雲たちで、この雲に覆われると月はほぼ見えなくなる。

ベランダでしばらく綺麗な月と流れ行く雲を眺めながら物思いにふけっていると、このより上空の黒い雲がどんどん増えてきて、月をすっぽりと覆ってしまった。まるで、自分の大切なものが、悪意に満ちた言動で穢されていくかのような、そんな風に見えた。

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明日は都知事選だけれども、天気が悪いので投票率がどこまで伸びるのか。どれだけ投票率が悪くても結果は出るし、誰かが知事になるんだけれど、今回の選挙に都民が投票という形でどれだけ自分ごとにしたかと言うのは、今後の日常で政治を考える上で重要な指標だと思う。

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熊本の人たちも、同じような月を見ながら全く違う気持ちで居てるんやろうなと言うようなことを考えた。今はただ、考えただけ。

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